宇宙いも

特性

  • まるで隕石のような巨大なムカゴが沢山とれるヤマノイモ科の植物です。
  • ツル性植物なので緑のカーテンとしても利用できます。

概要

原産地 東南アジア
分類 ヤマノイモ科
日当たり 日向
生育適温 8~30℃

栽培カレンダー

植え方

土の準備

弱酸性で水はけの良い土を好みます。
植え付け2週間前に堆肥を1㎡あたり2~3kg施し、土の酸性が強い場合は合わせて苦土石灰などで中和しておきます。
畝は平畝かごく低い畝にします。

植え方

[ムカゴの場合]
遅霜の心配がなくなってから植えつけます。
ムカゴのへそから芽や根が出てきたのを確認してからがおすすめです。

[苗の場合]
5~6月頃が植え付け適期です。

株間は30cm程度。
植え付け後にたっぷり水をあげてください。
鉢・プランターでの栽培は「乾燥に弱い」「大型になるので根詰まりが早い」という点からあまり向きません。

仕立て

植え付けと同時に支柱も立てておきます。
かなり重いムカゴが付きますので直立仕立てにはせず、垣根仕立て・棚仕立て・合掌造りなどにします。
ツルの長さ3mにもなるので、充分な長さの支柱を使用しましょう。
摘芯すると高さが抑えられます。

管理方法

水やり

乾燥に弱い植物です。
土の表面が乾いたらたっぷりとあげるようにします。
夏場の乾燥防止に敷ワラやマルチを用いると効果的です。

追肥

7月頃、株元に化成肥料を軽く一握り(50g程度)追肥します。

収穫・食べ方・保存

収穫

ムカゴを軽くひねるようにして収穫します。
霜が降りる直前が収穫のベストタイミングとなりますので、日の最低気温が5℃になる前に収穫しておきましょう。
早すぎるとムカゴの皮を剥いても緑色の未熟状態、遅すぎると霜害で腐りやすくなってしまいます。
地中の芋も同時に収穫しましょう。

食べ方

ムカゴの皮を厚めに剥いて利用します。
炊き込みごはん、けんちん汁、コロッケ、カレーなどに。
ジャガイモやサトイモのように利用します。

地中のいもはとろろ汁や磯部揚げなどに。
ヤマイモと同様の使い方で利用できますがヤマイモほどの粘りはでませんので、とろろご飯としては物足りないかもしれません。

ムカゴの保存

収穫したムカゴは翌年の種ムカゴにすることができます。
霜害を避けるため10℃以上で越冬させるようにしましょう。
小さなミカンくらいの大きさのものが種ムカゴとして使いやすいです。
発泡スチロールやダンボールなどの断熱性のある容器の中にモミガラ・新聞紙などを入れてムカゴを埋め込み、人の生活圏内の高い位置(冷蔵庫の上など)に置いておきます。
地中のイモは越冬用としては不向きですのでムカゴを越冬させましょう。