芝生を超えるグランドカバープランツ

宇都宮大学農学部雑草科学研究センターの故・倉持仁志講師が10年の月日をかけて開発・改良したイワダレソウの改良品種。
日本で唯一、農水省に品種登録がされているイワダレソウです。

特性

  • 土中深くに根を張り、土壌流出防止効果があります。
  • 増殖性に優れ、地表を密な被覆するため、雑草の繁殖を抑制します。
  • 在来種の多年生植物です。
  • 種子は作りません。また、開花期は5~10月です。
  • 芝生の様な刈り込み作業が殆んど必要ありません。
  • 耐踏圧性に優れ、芝の代替植物として運動場などにも利用出来ます。
  • 土壌適応性がかなり広く酸性土壌(pH 4.5)~アルカリ土壌(pH9.0)まで植栽可能です

概要

学名 Lippia nodiflora L.
原産地 栃木県宇都宮市峰町350
宇都宮大学雑草科学研究センター
育成者権 倉持 仁志
種苗登録 品種登録番号:第15871号・第16141号・第16142号・第16143号

栽培方法

土の準備

真砂土、粘土、砂地の場合は土壌改良が必要になります。
腐葉土や完熟堆肥を混ぜ込み、保水性・排水性を向上させておきます。

比較的酸性土壌に強い植物ですが、極度の酸性では定着できません。
酸性に偏り過ぎている場合は石灰を混ぜ込み中和させておきます。

植え付けする前に

雑草とりと施肥を行い、耕して土を柔らかくしておきます。
栽培期間が非常に長くなるので、肥効の長いタイプの化成肥料や有機質肥料がおすすめです。

植え方

植え穴に即効性肥料を一つまみ入れ、軽く土をかけてクラピアを植えてください。
植え付け後しっかりと踏みつけて、穴と培土(ポットの土)との隙間を埋めると活着しやすくなります。
植え付け後にたっぷり水をかけてください。

植え付け後・水やり

植栽後2週間くらいはまだ根が伸びていないので水を吸う能力が不十分です。
この間1日1度はしっかり水をあげましょう。雨の日は不要です

3週目以降は根が張り、地中の深い部分から水を吸うことができますので、日照り続きでない限りは水やりは不要です。

除草

クラピアには既に生えている植物を枯らせる効果はありません。
全面被覆するまでは雑草とりをしてください。
クラピアが完全被覆すると雑草は生えにくくなります。
雑草とりの手間を省くなら通根性の防草シートの利用がおすすめです。

追肥

最初に混ぜ込む肥料が足りなかった場合や、2年目・3年目以降に土中の栄養を使い切ってしまったときには追肥をします。
生長時期にあたる春~秋に効き目の長い化成肥料か、有機質肥料を施します。

病気の場合の薬剤散布

暖かくて湿潤な時期には菌による病気が出やすくなります。
発生したら薬剤による殺菌をしましょう。
殺菌すれば枯れた所も周りからすぐに被覆します。

植栽目安

植栽区分 植栽密度 備考
平地 4ポット/㎡以上 ・早春および秋期は、乾寒風、防寒対策要。
・不織布ベタ掛け等防寒対策要。
・目土掛け、目串要。

面積から計算

-- 予定地の面積を入力してください。単位を選択してください。

面積:

-- 結果:

ここに結果が表示されます

被覆目安

植付時期 年内秋の被覆率
3月上旬~6月下旬 80~100%
7月上旬~9月中旬 50~70%
9月下旬以降 50%以下・翌年被覆

商品に関する注意点

クラピアは大変人気商品となっておりますため、生産が追い付かない場合があります。大量のご注文の場合はお早めにご相談下さい。

クラピアは品種登録されておりますので、許可なく無断で増殖し譲渡・販売すると種苗法に触れ、その程度により罰金・懲役刑が発生します。

植え付けの様子